牡丹の花咲く春の彼岸に供えるぼた餅(牡丹餅)を、秋の彼岸に供える場合は萩の花に見立てて、
はぎの餅(萩の餅)、またはおはぎ(御萩)と呼ぶことが多いようです。
甘味を口にする機会の少ない時代には御馳走とされ、来客のもてなしや、
法要の際の供え物などにされていました。
お彼岸の頃、その花に見立てた甘味を、大切なご先祖様にお供えする。
また、供養に訪れたお客様に季節を感じていただき、故人と別れ過ぎ去った月日に思いをはせる。
そんな日本人らしい思いやりと情緒を大切にしていきたいものです。
また、地方によって
◎小豆あんをまぶしたものをおはぎ、黄粉を用いたものをぼた餅
◎こしあんを使ったものをおはぎ、粒あんや煮た小豆そのままを使ったものをぼた餅(逆の場合もあり)
とするなど、さまざまです。 |
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